SP303(or SP404)のサンプル音の下処理

イントロダクション

基本的な操作方法は説明書に掲載されていますが、実際にビートメーカーはどのように使っているのでしょう?
特にMadlibはこのSP303だけでアルバムを量産。彼の愛機です。

Madlibのビートによくあるこもったサウンド。今回はレコードからサンプリングした時の下処理について紹介します。

古いレコードからのサンプリングにはノイズが結構入る場合があります。DAWでEQ波形を見たらどこにノイズが発生しているのか分かりますが、サンプラー本体だけでビートメイキングする場合は感覚で処理する必要があります。

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操作方法

Pad8がオリジナル音源。Pad3,4,5が処理後の音源。

[方法]
1) EQを選択。CTRL3を左にいっぱいまわして高音部分を全カットします。

[Resampling]

2) Isolatorを選択。同じようにCTRL3で高音カット。

まとめ

レコードのプチプチノイズは主に高音なので、ただHighをカットにしてLow Endにするだけなのですが!
こうすることで、サンプルがギュッと締まり安定します。

*ここからVinyl Simでコンプ[CTRL1]をかけてもより音が締まります。[CTRL2]を入れるとノイズが入るので注意!

そのままチョップ&フリップへ進みましょう!


こちらが↓オリジナル映像。

SP303 (Poor Man’s SP1200) – SP303は「貧乏人向けのSP1200」という表記がナイスですね。

参考文献 : SP303取扱説明書 (公式)

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