目次
イントロダクション
SP404SXの後継機にあたる、SP404MK2がリークされました。
リークの元となったところから流れを追って、実際に登場するとされる(Rolandによる公式発表はまだですが)スペックについても詳しくみてみましょう。
(追記)公式な発表がありました。発売日は2021年11月19日。こちらに詳しくまとめました↓

Style FlipによるMK2スキンがリーク!
全ての発端は2021年8月某日にSP Forumsでこのようなスレッドが出現したことから。
>> SP-404 MK2 ? ( from SP Forum)
スレッドの内容はStyle Flipというハード機器のカスタムスキンを製作、販売しているYoutube公式アカウントから、SP404 MK2専用のスキンがアップロードされたところから始まります。

iPhoneなども新製品のスペックが発表される前に、中国から新しいiPhoneのケースなどがAmazonに出品されることがありますよね。
この時点ではフェイクとのコメントがずらり。ローランドは後継機に「SX」や「A」を採用していることから、「MK2」というネーミングはしない、欧米ではSP404Aが発表されたばかりなのに、次期モデルは早すぎる、などとコメントが並びSP404MK2登場の信憑性はとても低かったです。
SP404MK2のイメージ画像が流出。3枚も!
しかし、流れが変わったのはその動画が削除され、さらにSP404 MK2のリーク画像3枚も流出。



SP404MK2
この3枚の写真でMK2登場するかもと、信憑性が一気に増しました。
何よりも12padから16padへの進化!
MFXの詳しいエフェクトこそプリントされていませんが、前面パネルにはResonateorボタンが目に付きます。(この箇所はVoice Transエフェクトがあった箇所。) これは心が躍りますね。
ボタン1やボタン2のところに、Fixed Velocity、16 Velocityという文字もプリントされています。今までポン出しメインだったSPシリーズについにベロシティが搭載されるのでしょうか。タッチ感などとても気になります。
そして、背面にはUSB-Cコネクトも付いています。これで、安心してDAWと連結できるのしょうか。MIDI Outputも嬉しいところ!
そう思っていた矢先、、、詳細スペックが流出!
予想される詳細スペックも流出。

SP404MK2に関する、2021年10月3日時点での、リーク情報や噂に基づく予想スペックは下記の通りです。
以下、私が気になった箇所を抜粋します。
- サイズは少し大きくなる。その分、パワフルになり処理スピードも上がる。
- 16GBの内部ストレージを完備。外部SDカードは必要性に応じて。
- Beat Live向けに実装された「DJモード」が掲載される。
- USB-Cの実装により、DAWとの連結がスムーズ。デュアルヘッドホン出力も可能。
- OLED画面とズーム可能な液晶が採用され、サンプル編集がスムーズに。
- マルチレイヤーやシーケンスの強化。
- Lofiモードの強化。Cassette Simの登場。
- 全面エフェクトにResonatorが配備。(Voice Transがあった場所です)
- スクリーンセーバー状態の時に、液晶画面にオリジナルLogoを出すようにカスタマイズできる。
などなどです。
それに対する、FacebookやReeditなど各種Forumの反応は、、、
「このアップデートは凄い。まるでSP505と言って良いぐらい。」
「RolandはしっかりLofi需要を押さえているな」
「ピッチシフトに言及がないが、ここもしっかり強化されるのだろうか、、、」
など、
ピッチシフトについてはアップデート期待したいところですね。SP404のピッチシフトは機械的な音が鳴ってしまい、サンプル音が破綻してしまう時があります。
特にピッチダウンした時に、SampleTrak ST-224やSP1200のようにクリーミーなエイリアシング(aliasing)が入るように設計されていたら、最高ですが!
リーク続報。MP3も採用される可能性。
SP Forumでシェアされた最新スペック表から、気になった点を抜粋します。
- 重量は1.2kg。(SP404SXと同じ) → 1.1kgへ軽量化
- 17段階のパッドベロシティ。
- DJモードではミキシングが可能。
- 乾電池駆動の場合、6本の単三電池が必要。(2.5時間プレイ可能。)
- USB-Cバスパワーで電池なし駆動も可能。
- ファイル形式はWav、AIFF、MP3、がサポートされる。
- サンプリングレートは48khz。
サイズは16padになる分、おそらく縦に長くなるので少し大きくなると思いますが、重量は1.2kgのままなのでしょうか?既存のケースやデッキセーバーなどはもしかしたら、入らなくなるかもしれません。
1.1kgへ軽量化が発表。縦に1.9cm長くなりAnalog Casesにピッタリ収納できることが確認できました。デッキセーバーはアウト。
DJモードに注目!

今回のリークで私が一番注目したいのはDJモードでミキシングが可能になるかもという点。
もしかしたら、DJモードではモニターとしてヘッドホンで事前に曲を聴くことができるかもしれません (デュアルヘッドホン)。そしてミキシング可能となると、DJ機器としてもかなり面白い立ち位置になりますね。
例えば、オートピッチ機能でBPMを合わせて、ヘッドホンでモニターし、ブレイク部分でエフェクトをかけて次の曲へ繋ぐということがスムーズになると、、、DJ機器としてもかなりオリジナルな存在になる可能性があります。

最後にリーク元を紹介。また、気になるお値段も!
詳しいスペックなどのリークは一体どこからきたのでしょう?信頼できるところなのでしょうか?
リーク元はSam Ash Music (サムアッシュミュージック)
1924年創業。米国最大の家族経営の楽器店チェーンで、16の州に44の店舗があります。サムアッシュはニューヨーク州ヒックスビルに本社を置き、楽器、録音機器、DJおよび照明機器、プロの音響機器を販売しています
Wikipediaより (英語)
Sam Ash Musicは老舗の楽器屋のようです。
そこのオンラインストアにスペックとともに画像が3枚掲載され、プリオーダー(事前予約)画面が登場。

最初は499.99USDと掲載されていましたが、後日609.98USDへ変更。
その後、2021年9月30日にはページが削除され、現在ではsamash.com自体もアクセス不能になっています。
500-650USDぐらいをみておけば良いでしょうか。日本円で55000-70000円ぐらいですね。
SP404SXが日本国内で3-4万だったことを考えると、もう少し安くなる可能性も期待できそうですが!
→ 税込49500円でした!
まとめ
いかがでしたでしょうか?現時点である情報をできる限りまとめてみました。
液晶画面がかなり強化される可能性が高く、ズーム機能は嬉しいですね。サンプル編集が波形で確認できるのでしょうか。
Vinyl Sim人気に伴い、Cassette Simが入るというのも注目です。カセットテープと同じ音の潰れ方をするのでしょうか。
また、近年注目されているSP404SXを使ったBeat Live。これに特化したDJモードが実装される可能性があるとのこと。
最後に、、、USB-CでDAWと連携!これで可能性は無限大ですな。
総括すると、ビートメイキング、Beat Live、Lofiエフェクト、DAWとの連結。。。全てにおいてモダンなサンプラーへとアップデートされる可能性が出てきました。
あくまでも噂レベルのお話ですが、中古市場でSP404シリーズが高騰が続いていた中で、これは本当に嬉しいニュースです。何かあればすぐに続報リリースします!